愛、故に・・・
「こっの変態!!」
ベッドで寝ていたユアンが起きてしばらくして言った言葉だ。言われてみて思う。確かに、ユアンの前なら私は変態かもしれない。
そのユアンは真っ白なシーツを身に纏いベッドの上でぺたんと座っている。どうやら足がというより下半身に力が入らないらしい。
シーツ越しに自らの身体をぎゅっと抱きしめるその姿にクラトスは胸がきゅんっとしてユアンを抱きしめようと近づいた。
「近づくな!!それ以上こっちに来るな!!」
と、ユアンは自分の身を守るように少し身体を後退させた。
確かに昨日はやり過ぎた。
理性を飛ばしたユアンが可愛すぎて少し無理をさせたのは承知の上だが、ユアン。そんなに騒ぐと、主に下半身を重点として大変だ。
「んっ・・・」
色を含んだユアンの声が聞こえた。シーツを握るユアンの手が少し震えていた。
あぁ、やはり下から出たか。嫌そうな顔をしてるな。
・・・ホントにもう、全く持って無駄に色気があるな…こいつは・・・
ふわりとユアンの頬を撫ぜると、驚いたかのようにビクッと身体を振るわせた。
そんなのもお構いなしにクラトスは優しくユアンを見て甘く囁く。
「ユアン、そんな騒いでは下から零れるではないか?折角たくさん注いだのだからもうしばらく我慢しろ。」
夜通し抱き続けていたし、全て中に出したものだからユアンの腹には収まりきらないくらいクラトスの愛液が溜まっていた。
ユアンの頬から手を離し少し膨らんだユアンの腹を愛しそうにシーツ越しに指先でなぞった。
「ひっ!!い、嫌だ!今すぐ風呂に入る!!」
その動きだけでもおぞましいのかユアンはその手を叩き落としベッドから慌てて飛び出ようとする。クラトスは意図も簡単にその華奢な体を軽く抑えて引き留める。必死に抵抗するユアンの身体に覆いかぶさり、その細い両腕を頭の上で一つにまとめて抵抗を出来なくさせる。そもそも、純粋に力だけではユアンはクラトスに勝てるわけがない。
「そんなにプリプリするな。さっきまではあんなに可愛かったではないか」
自分の下で気持ち良さそうに喘いでもっとと縋って来て・・・・思い出すだけで下半身に熱が渦巻く。
私もまだ、若いなとクラトスは内心苦笑いをした。
「なっ、離せッ変態!!」
「ならその変態に入れられてヨガっていたお前も十分、変態だろう?」
ユアンの首筋に唇を這わせ行く。
「お、お前がッそうゆう体にしたんだろ!?」
・・・今のは凄い爆弾発言ではないか・・・?
お前がそういう体にした→私が開発をした→他の誰も触っていない・・・・?
「なんだ急に黙って?」
気持ち悪いとユアンは私の下でキッと睨んで来た。そう言う所が男を悦ばすことを知ってか知らずか。たぶん、この男の場合、後者だろう。こいつは天然のタラシ(男限定の)だからな。
しかし自覚ないのか、この天然は・・・
「・・・今の言葉は私としかヤッてません$骭セか?」
「当たり前だろ!俺を抱く変態はお前だけで十分だ!!そう何人もいたら身が持たん!!」
だとすると・・・もしかして、この男は周りからどんな目で見られているか気付いていないのか?
「ユアン、気付いていないのか?それとも私に操立てしているのか?」
後者だとしたら、嬉しい。この身体は私しか知らなくて、私だけを求めている。そう思うと胸に何かがこみ上げて来た。気がついたらユアンの身体を抱きしめていた。
「ばっ!ヤダ離せッ!シーツを返せ!!それに気付くって何をだ?」
どうやら気付いていないだけのようだ。ミトスも他のハーフエルフも可哀相にあんなに熱い視線を投げかけているのに・・・迷わず、身体を繋げていて正解だったな。
「嫌だ。離さない。ユアンが私の為に操を立ててくれているのだ。それに答えなくては男が廃ると言うものだ。だから・・・・死ぬほど可愛がってやるぞ。」
そう、クラトスが甘く耳元で囁き熱を持ったソレをユアンの身体に擦り付けるとユアンの顔を色がサッーっと青くなった。
「やッ、やだぁぁ!!!」
ユアンの渾身の叫び声はただ切なく宇宙空間に木霊した。
その後しばらく、デリス・カーラーンでユアンを見た者はいなかったとか。
取り合えずオワとっけ。
100hit記念がこれでいいのか悩まれますが、よしとします。(ヲイ!!)
補足としましてクラトスとユアンは爛れた身体の関係からスタートしてるんです(笑)
恋愛・好意に疎いユアンのいい様に言い包めて関係を持ったクラトス。
クラトスにいい様に披露されるがクラトスを突き放すことが出来ないユアン。
要するにクラトス→→→ユアンです。(大本命)
ってなことで、皆様。
100hit有難うございました。まさか、自ら自爆するなんて思いもしませんでしたよ(笑)
2009/03/30 はるとわ