「前回(『四大☆天使会議』参照)、誰かさんと!誰かさんの所為で!会議が進まなかったので今日は決めることが山ほどある。だから、ビシバシいくぞ!」

ダンッとテーブルを叩いて会議を始めだすユアン。

前回の脱線の原因を踏まえて、今日の私は完璧だ!!見ろこの私のパーフェクトな痴漢対策を!!

髪は、赤毛変態馬鹿が「揺れる毛先が私を誘った」とか意味のわからないことを言っていたので今日は毛先フェチ対策にサイドダウンでお団子だ。

何故、トップでお団子にしないかって?それはだな・・・昔、一度だけクラトスの前でポニーテールをした事があるのだが・・・あの変態、項がたまらんとか何とか言って私の首を舐めたのだ!!あぁっ!!おぞましい!!ソレに前回も舐められたしな・・・

だから今日は項を出さない、毛先は見せない、ってことでサイドダウンなお団子ヘアー。(ゼロス作)

ちなみにインナーもハイネックにしてみた。これで、首は守れる。

次に腰が何だかとか言っていたから今日はマントは邪魔になるので代わりにエクスフィア研究室用の白衣を装備して来た!コレで腰回りやら尻がエロいとか言われないはず!だって、白衣で隠れてるし!

ミトスが「ユアンの目って誘ってるよね」とこれまた意味のわからないことほざいたので目に目が行かぬように赤縁の眼鏡も装備した。(ゼロスが貸してくれた)

あと、甘い匂いとか訳のわからんこともいっていたからその対策としてゼロスから香水も借りた。

ふふ、よって今日の私は完璧だ!!

これで、溜まりに溜まった事案が一気に解決される!

見ていてくれマーテル・・・私は・・・私はこの会議をまとめてみせる!!

 

「最近、エクスフィアの生産量が激減してきている。このまま行くと、我らクルシスは壊滅的打撃を受ける。」

モニターをバックにユアンが事案を読み上げて行く。

左耳の後ろに見える空色のお団子に対比的な赤い眼鏡のフレーム。その組み合わせだけでもキャリアウーマンみたいでエロいのだが・・・

コレは狙ってるとしか言えないであろう、若干ヨレッとした大きめの白衣。

研究に熱がはいると周りが見えなくなるちょっとドジな科学っ娘ではないか。

こんなのをしれっとやってのける天然って最高!!あーもー

「たまらないな。」

「そうだね。」

吐き出すように呟いた言葉にミトスも乗ってきた。

前でプレゼンする姿はたまらなくエロい。

AVみたいだね。クラトス」

「そうだな。」

「?どうした、二人とも悪役みたいな顔して・・・」

小首を傾げるユアン。

「うーんっとね、ユアンがAV女優みたいだって」

にっこり笑うミトスにゆっくり立ち上がり近づいてくるクラトス。

「誰がAV女優だ。誰が。」

ゲンナリするユアンの前に立ち止まったクラトスは顎に手をやりユアンを下から舐めるように見つめた。

「クラトス?」

「髪型、眼鏡、服装は完璧だ。だがしかし、一点だけいただけない所がある。」

「な、なんだ?」

ずいっとユアンの首筋に鼻を近づけ、この匂いだといつもより低めの声で言い放った。

「匂い?」

「他の男の匂いなんぞ纏いよって・・・しかもよりによってテセアラの神子の香水とはな」

「へーよくわかったな」

犬のようだなクラトスとユアンは関心して笑みをこぼした。

「ミトス。コレは、誘っているのか?」

「誘ってると思うよ?師匠」

いつの間にかユアンの背後にきたミトスによって羽交い絞めにされる。

「ちょ、ミトス?!会議は?!」

やばいぞ!!このままでは前回の二の舞になってしまう!!

「大丈夫だって、なんせ優秀な部下がいっぱいいるからね?」

「そうだ、たまには下に任せておけ」

にんまりと笑うミトスはいつの間にかユグドラシル体形になっていた。道理で、体がビクともしない訳だ。

こいつ無駄に腕力あるしな。解けるのどこぞの神子とかどこぞの木こりの少女とかくらいだろう・・・あ、あとマーテル。

最近?の女性は逞しいなぁ

「こんな時に考え事か?」

現実逃避をしていたら、やけに近い位置から聞こえるクラトスの声に驚いて顔を上げると目の前にクラトスがいた。

「ク、クラトス!!近いって顔が近いって!!」

「当たり前だろ?これからキスするのだからな」

目を細めてにやりと笑う。

「///っいやだ!するな!!」

一瞬キュンっとしてしまうぐらいの男前顔。うっかり“キスして”っていいそうになったではないか!!

危ない危ない!!・・・って、

「ミトス!!な、ナニをしている!!」

「え?ズボン脱がそうと「しなくていい!!」

いつの間にか自由になった右手でズボンのファスナーにあるミトスの手を押さえようと伸ばすが、早々にクラトスの手によって遮られてしまった。

クラトスは掴んだユアンの右手を口元に持って行きペロリと舌を這わせてうっとりと言い放った。

「何を言っている、ユアン。白衣×キャリアウーマン=下半身が基本だろう」

清清しい笑顔とはこのことを言うのだろう。なんの迷いもない瞳。コレが世界の理だと言わんばかりだ。

 

 

02.

 

 

「そんな基本あってたまるかぁぁぁぁ!!」

その瞬間に雷が会議室が爆発するくらい降り注いだ。

 

 


久々すぎる更新です。

『四大☆天使会議』の続きです。

色々と申し訳なさでいっぱいです(_ _(--;(_ _(--; ペコペコ

リクくださいました12345hitさま、sinnさま、みなさま、いかがでしたか?お気に召されたら幸いです。


2013/03/20  はるとわ

 

 

 

 

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