「プロマーネからの報告だ。各牧場とエクスフィアの純度についてなんだが・・・」

モニターを背にしてユアンはエクスフィアの精度を話し出す。

その姿はまさに出来る美人秘書のようだ。(クラトス談)

いつもの長いマントは今日はしておらず、いつもは隠れている華奢な体が露わになっている。

ユアンがモニターに映られたグラフを指示棒で示しながらテキパキと報告を進めていく。

 

 

 

四大☆天使会議

 

 

 

 

細い足にエロい腰。動きによって揺れる空色の髪の毛。

薄い口唇から見え隠れする赤い舌。

時たま、モニターに向かい考えるユアンのその背中を会議メンバーその1、クラトス=アウリオンは足の先から舐めるように視線を這わせてそう呟いた。

「全く持ってけしからんエロさだ。」

大人しく座っていたのだが、あまりにもユアンがエロいのでクラトスは我慢が聞かずユアンの後ろから抱きすくめて首筋を舐めた。

「ひっ!!ク、クラトス?!は、離れろ!!」

「嫌だ。お前が誘った。」

少し尖った耳に、白い首筋。鼻をくすぐる甘い香り。全てがエロいとクラトスはいかがわしい目でユアンを堪能していた。

「し、知らない、ミトス!!見てないでこの馬鹿をどうにかしろ!!」

助けを求められたミトスこと会議メンバーその2、ミトス=ユグドラシスは椅子から立ち上がりゆっくりユアンに近づいた。

未だクラトスの腕から開放されていないユアンは助けてくれるとぱぁーっと明るい顔をした。

そんなユアンの頬に手を添えミトスは溜め息混じりに呟いた。

「今日もキレイだね。ユアン」

「へぇ?」

急な出来事にユアンは間抜けな声を出した。

そんなユアンを他所に、クラトスはユアンの頬に添えられたミトスの手を払いのけ得意げに笑みを浮かべた。

「当たり前だ。私のユアンなのだからな」

「ナニ言ってんの?ユアンは僕のモノだよ」

「ふははは・・・それこそ戯れ言だな。ミトスよ、ユアンは大戦前から私のモノだ。私とユアンは初めて出会った時から結ばれているのだ。私とユアンはお互いに愛し合っている。だから、子供の出る幕ではない」

もはや、ユアンにはナニを言っているのか分からなかった。言うならば置いてけぼり。愛し合うってお前にはアンナやロイドがいるではないか!!それに、ミトス、お前は私の義弟になるんだぞ!モノとはなんだモノとは?!お兄様と言えないのか?!

前にミトス、そして後ろに自分を抱きしめるクラトス。何だ、この構図は・・・と、一人気まずい思いでいた。

「はん。愛し合ってるって、それクラトスの妄想でしょ。ユアンは僕が好きなの!それに僕は大人にもなれるんだよ?」

「妄想とは失礼な。ユアンが私を好きなのは紛れもない事実だ。それに体だけ大人ではユアンを満足させれないだろ?やはりここは私のようなテクニックや体力がないとな」

「僕にはおじさんと違って、硬度と大人子供プレイが出来るもん!」

私を満足?何の話だ?テクニック?体力?・・・・ミトスの言っている意味が分からんが、クラトスの発言から考えて肩もみのことか?

それならクラトスの方がツボを掴んでいて巧かった。伊達に4028歳じゃないな。

お互い年を取ってしまったものだ、とか思いを馳せていると話が変わったようで二人は声を合わせてユアンに捲くし立てた。

「「ユアン!!ユアンはもちろん私(僕)が好きだな(よね)?!」」

「両方(友として)好きだぞ?」

嫌いなら4000年も一緒にいないし、その前に一緒に天使化なんてしないって。

目の前でその答えを聞いてかにんまりミトスが笑った。

「・・・淫乱だな〜ユアンは」

そう言って、ミトスはユアンの顔を両手で掴み己の口唇を重ねて、薄く開いた隙間から舌を押し込んだ。

「うんっ!!・・・・ふ・・・」

好き勝手、ユアンの口内を堪能してゆっくりと口唇を離した。

開放されたユアンはぐったりとクラトスにもたれかかった。

「僕も好きで、クラトスも好きなの?欲張りだな〜ユアンは」

頭がぼーっとする。ミトスがナニを言っているのかやはり分からないままだ。

くぃっと急に顎を捕まえられ向けられて先にクラトスの綺麗な顔があった。そして、今度はクラトスに口唇に塞がれてしまった。

ミトスとは違ったしつこい口付け。

「・・ふ・・・ん・・」

鼻にかかった声がどうしても漏れてしまう。

ようやくクラトスの気が済んだようで、口唇が離れた。

カクンっとユアンの身体から力が抜ける。専ら、クラトスに抱きかかえられていてようやく立っていられる状態である。

大人しくなったユアンをいい事に二人はユアンの身体を弄り始めた。

「やっ・・・はなせっ!!・・・」

赤くなった顔に荒い息。涙を溜めた瞳。

二人が生唾を飲んだ。そして、ユアンの服に手をかけた。その時、

「インディグネイト・ジャッジメント!!!」

眩いばかりの雷の矢が部屋に降り注いだ。

「どっちも嫌いだ!!出て行けっ!!」

バタンっと力いっぱいドアの閉まる音がしてクラトスとミトスは会議室を追い出された。

「追い出されたじゃんかーしかも、無詠唱でインディグネイト・ジャッジメントだよ〜」

むーっと膨れるミトスを他所にクラトスは・・・

「ユアンめ、私まで追い出すとは・・・」

全く、照れ屋さんだな☆などと、相変わらずのポジティブだった。

「さて・・・僕を追い出した罪、どう贖って貰おうかな」

ミトスが子供らしからぬ笑顔でクラトスに聞こえるように呟いた。

ワザとらしいな・・・だが仕方ないココは少し乗ってやろうか。ユアンがあんな事を言ったのだしな・・・お仕置きはきつい方が、身に沁みるだろう。

「ミトス、ここは一時休戦としょう」

「どうして?」

「決まっているだろう、さっきの続き(お仕置き)だ」

「なるほど、それはナイスアイデア!流石に師匠」

ふふふっと楽しそうなミトスとクラトスの笑い声が廊下に響いた。

 

 

 


ちなみに部屋の中では、

「どうして、あいつらは大人しく会議に参加できないのか?!それに、毎度毎度意味のわからん質問ばっかしてくるし」

ホント、どうにかしてくれとユアンは雷の精たちに愚痴っていたとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終わっとけ。 

 


 

「数千年越しのプロポーズのような鈍いユアンと空気読んでない我が道直進のクラトスとミトスの3人で会議中が見てみたいです。」ってリクで1300hit記念でした。

またしても、無詠唱で上級魔法落ち。

えぇーっと。1300hitの方様、こんなので宜しいでしょうかー?!!

感想とかダメだしとか頂けると幸いです。

 

 

 

2009/05/23 はるとわ 拝

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